真宗大谷派のあれこれ

真宗聖典(東本願寺出版部発行) 目次 数字はページ数

三帰依文   0

仏説無量寿経(大経)    1

 嘆仏偈(讃仏偈)     11

 重誓偈(三誓偈)     25

 東方偈(往觀偈)     47

仏説観無量寿経(観経)     89

仏説阿弥陀経(小経)      125

無量寿経優婆提舎願生偈(浄土論・往生論)   天親菩薩    135

帰三宝偈(十四行偈・勧衆偈)    善導大師     146

顕浄土真実教行証文類(教行信証)     親鸞聖人     149

 正信偈     204

浄土文類聚鈔    親鸞聖人     402

愚禿鈔    親鸞聖人     423

入出二門偈頌文    親鸞聖人     460

浄土三経往生文類    親鸞聖人     468

如来二種回向文(往還回向文類)    親鸞聖人     476

三帖和讃    親鸞聖人      478

尊号真像銘文    親鸞聖人     512

一念多念文意    親鸞聖人     534

唯信鈔文意    親鸞聖人     547

親鸞聖人御消息集(広本)     560

御消息集(善性本)     583

親鸞聖人血脈文集     594

末燈鈔     600

御消息拾遺     610

恵信尼消息     615

歎異抄     626

執持鈔    覚如上人     643

口伝鈔    覚如上人     649

改邪鈔    覚如上人     677

浄土真要鈔    存覚上人     697

本願寺聖人伝絵(御伝鈔)    覚如上人     724

報恩講私記(式文)    覚如上人     738

歎徳文    存覚上人     744

正信偈大意    蓮如上人     747

御文    蓮如上人     760

夏御文    蓮如上人     846

御俗姓    蓮如上人     851

改悔文     853

蓮如上人御一代記聞書     854

唯信鈔    聖覚法印     916

後世物語聞書    (伝)隆寛律師     930

一念多念分別事    隆寛律師     937

自力他力事    隆寛律師     940

安心決定鈔     943

念仏法語(横川法語)     961

一枚起請文    法然上人     962

十七条憲法    聖徳太子     963

 付録  表    969, 973, 977

     解説   1013

     校注   1027

     年表   1135


親鸞さんが大事にしている高僧

龍樹(りゅうじゅ)インド ナーガルジュナ 中観思想(空・縁起)を確立した

天親(てんじん)インド バソバンドゥ (現在は世親と呼びます)

          唯識思想を確立、『浄土論(じょうどろん)』を著した

曇鸞(どんらん)中国 『浄土論』の注釈書『浄土論註(じょうどろんちゅう)』を著した

道綽(どうしゃく)中国 『安楽集(あんらくしゅう)』(観無量寿経 かんむりょうじゅきょうの注釈書)を著した

善導(ぜんどう)中国 『観経疏(かんぎょうしょ)』を著した

源信(げんしん)日本 恵心僧都とも 『往生要集(おうじょうようしゅう)』を著した

源空(げんくう)日本 法然上人 浄土宗の開祖『選択本願念仏集(せんじゃくほんがんねんぶつしゅう)』を著した


聖徳太子(しょうとくたいし) お坊さんではありませんが、日本に仏教を伝えた重要な人です。『三経義疏(さんぎょうぎしょ)』を著しました


おすすめ この人の法話を聞いて(読んで)みましょう

曽我量深(そがりょうじん)

金子大栄(かねこだいえい)

安田理深(やすだりじん)

清沢満之(きよざわまんし)

信國淳(のぶくにあつし)

蓬茨祖運(ほうしそうん)

宮城顗(みやぎしずか)

竹中智秀(たけなかちしゅう)


 真宗大谷派宗憲(前文)

 宗祖親鸞聖人は、顕浄土真実教行証文類を撰述して、真実の教たる佛説無量寿経により、阿弥陀如来の本願名号を行信する願生浄土の道が、人類平等の救いを全うする普遍の大道であることを開顕された。

 宗祖聖人の滅後、遺弟あい図って大谷の祖廟を建立して聖人の影像を安置し、ここにあい集うて今現在説法したもう聖人に対面して聞法求道に励んだ。これが本願寺の濫觴であり、ここに集うた人びとが、やがて聞法者の交わりを生み出していった。これがわが宗門の原形である。

 したがって、この宗門は、本願寺を真宗本廟と敬仰する聞法者の歓喜と謝念とによって伝承護持されてきたのであり、宗祖聖人の血統を継ぐ本願寺歴代は、聖人の門弟の負託に応えて本廟留守の重任に当られた。中興蓮如上人もまた、自ら大谷本願寺御影堂留守職として、専ら御同朋御同行の交わりの中において立教開宗の本義を闡明して、真宗再興を成し遂げられたのである。

 爾来、宗門は長い歴史を通して幾多の変遷を重ねるうちには、その本義が見失われる危機を経てきたが、わが宗門の至純なる伝統は、教法の象徴たる宗祖聖人の真影を帰依処として教法を聞信し、教法に生きる同朋の力によって保持されてきたのである。

 このような永遠普遍の教法と宗門固有の伝統に立ち、宗門運営の根幹として次のことを確認する。

第一に、すべて宗門に属する者は、常に自信教人信の誠を尽くし、同朋社会の顕現に努める。

第二に、宗祖聖人の真影を安置する真宗本廟は、宗門に属するすべての人の帰依処であるから、宗門人はひとしく宗門と一体としてこれを崇敬護持する。

第三に、この宗門の運営は、何人の専横専断をも許さず、あまねく同朋の公議公論に基づいて行う。

 わが宗門は、この基本精神に立脚し、かつ同朋の総意に基づくこの宗憲に則り、立教開宗の精神と宗門存立の本義を現代に顕現し、宗門が荷負する大いなる使命を果たすことを誓う。

1981年6月11日公布施行